大野の家づくり
about
きづくり
きづくりとは、自分にも周囲にも
よいものをもたらしてくれるつながりが
日常生活の中でどんどん生まれ、
広がっていくような家づくり
「きづくり」の「き」には、
木 空気 気候風土 気持ち きづな
という5つの意味が込められています。
「きづくり」の ”木”
国産無垢材
「木」が育む家族のつながり、自然のつながり
「きづくり」は、国産無垢材(彩の木•••埼玉県産材)でつくります。
構造材には檜や杉、内装材には檜、杉、松などを用います。家族の思い出をつなぎ、自然の恵みを暮らしに活かすために、大野建設は「木」にこだわります。
無垢の木は、家族の思い出をつなぐ材料です。できたときが一番きれいで後は劣化するだけの新建材と異なり、無垢の木は年月を経るほどに味わいを増します。「経年美」と呼ばれる自然素材だけが持つ美しさです。何年も暮らすうちに、家には様々なキズがつくものです。そのキズこそ家族の思い出なのですが、だんだんと劣化していずれ張り替えるしかないない新建材の床では、家族の思い出は失われてしまいます。一方、無垢の木ならキズも味わいになりますから、思い出は次の世代へと受け継がれていきます。
また、木は建築用材になってからも育った場所の気候風土を覚えています。
特に湿度が高い日本で育った木は、柱になってからも適切な調湿効果を発揮します。昔の家が地元の木と土と石で建てられていたように、地域の気候風土を知る材料が家づくりには最もふさわしく、心地よい暮らしを届けてくれます。
「きづくり」の ”空気”
自然素材
健やかな暮らしのために、「空気」のきれいな家づくり
1990年代にシックハウス症候群が社会問題になりました。家族の暮らしの舞台である住まいが、住む人の健康を損なうなど絶対にあってはならないことです。100年先まで健康に暮らしていただくために、大野建設は自然素材にこだわります。自然が育んだ素材には有害なものが含まれていないから、室内の空気をきれいに保ち、ご家族の健康に寄与します。
また、自然素材は、無垢の木と同様に年月とともに味わいが増す素材です。新築のときのまっさらな清々しさはもちろん、だんだんと我が家に馴染んだ色に変わっていくのも楽しみです。「家に帰ったらほっとする」と、心と身体の両方が感じられるような空間をもたらしてくれます。
壁は漆喰または和紙クロスとし、ビニールクロスは使いません。外壁は塗り壁、屋根は瓦またはガルバリウム鋼板を用います。ガルバリウム鋼板は自然素材に準じた素材で、100年先も入手可能な素材だと言われているので、長期のメンテナンスも安心です。
断熱材にはセルロースファイバーを採用しています。セルロースファイバーは木質系繊維のこと、つまり材料は木です。しかも古い新聞紙を繊維に戻して使っているので、環境にやさしい製品です。木質繊維だから調湿機能に優れ、カビや菌の発生を防止します。撥水処理がされているので、万が一の雨漏りにも安心です。難熱処理がされているので、もしも火災が起きたとしても延焼を防ぎ、有毒ガスなどが発生しません。防音性にも優れています。
「きづくり」の ”気候風土”
OMソーラーシステム
太陽を活かした「気候風土」に適した家
熊谷・行田周辺は、夏は日本一の暑さで、冬は「赤城おろし」の冷たい空っ風で寒いことで有名です。40度近い暑さにたまらない思いをしている方も多いと思いますが、降り注ぐ太陽の光こそ、この地域への自然からの贈り物だと私たちは考えます。
夏の灼熱の太陽はもちろん、冬にも日照時間が長いのがこの地域の特徴です。この太陽のエネルギーを取り入れて心地よい暮らしを実現するために、OMソーラーシステムを選びました。
OMソーラーシステムは、太陽の熱を自然の空調として活かすパッシブソーラーシステムです。冬は屋根に降り注ぐ太陽の熱で空気を温め、温めた空気を床下に送って基礎コンクリートを温めます。基礎に蓄えた熱はゆっくりと放熱され、建物全体を床から温めてくれます。
夏は、太陽の熱で温められた熱い空気を利用して貯湯槽の水を温めて、お湯として利用します。また、屋根下の排気口から熱い空気を強制排気すれば、室内に入り込む日射熱を減らすこともできます。
「きづくり」の ”気持ち”
大野建設にとって大工の技と心は100年の歴史そのものです。
「本当の大工」の仕事が少なくなってしまった現在でも、私たちは大工にこだわり続けます。
当社は創業以来一貫して大工の育成に取り組んできました。現在でも、技術継承のために大工が木を見極めて刻む「手刻み」を行うなど、優れた大工を育成し続けています。そうやって大工の技と心にこだわり続けてきたからこそ、数十年にわたって当社の仕事をし続けてくれる大工や、親子二代でがんばってくれている大工がいるのだと自負しています。
そして、私たちが技術と同じくらい大切にしているのが、大工の心です。お施主様のことを考えながらコツコツと家をつくっていく。そんな大工の手仕事は、工業化された現代の住宅と比べると効率が悪く時間もかかってしまいますが、そこには大工の「気持ち」があります。どうすればもっと喜んでいただけるのか、もっと居心地のいい家になるのかを常に考えながらつくる家には、お施主様の顔も知らぬまま部材を組み立てただけの家にはない住みよさがあるはずです。
「きづくり」の ”きずな”
シンプルな空間づくり
「きずな」を育むために
私たちがシンプルな空間を求めるのは、そこで生まれる様々なつながりを邪魔しないためです。家族の会話、外からの光や風、生活の音やにおいなど、家の中にはいろいろなものが渦を巻くように混ざり合って存在しています。家族や地域、自然とのつながりは、そうした中で自ずと生まれているのです。
「おはよう」「あれ、ちょっと寝不足?」と言葉を交わすだけで、家族は互いの体調や気分がわかります。窓から降り注ぐ陽射しや視線の先で揺れる花からは、四季の移ろいを感じるでしょう。庭から響く小さな子供の笑い声に、近所の人が声を掛けてくれるかもしれません。
日常の中で生まれるなにげないつながりは、設計のちょっとした違いで幾重にも広がることもあれば、失われてしまうこともあります。壁一枚あるかないか、窓がどちらを向いているか。そんな小さな違いの積み重ねで、家はつながりを育む空間にも断ち切る空間にもなるのです。
大野建設は、余計な装飾や過剰な機能を施さず、人も自然も当たり前に交われるシンプルな空間をつくります。
それは、家族の「きずな」を育む家でもあります。特別なことをせずとも、我が家に溢れるつながりの中で日々の暮らしを一緒に積み重ねていったなら、互いの想いを感じ合い、思いやる関係が培われていくはずです。